第10回
“面接対策その4”ビジネスマナーは就活を制す

なぜ笑顔が必要なのか

分かりきったことのはずなのに、時々、「緊張して笑顔が出来ません。どう克服すればいいのでしょうか」という質問を受けたり、「不必要に笑顔でいたら、気持ち悪がられるのではないでしょうか」という質問もあります。私の答えはそれでも笑顔キープです。なぜでしょうか。それは、面接官に対する感謝の気持ちを表すために必要だからです。エントリーシートを先に出し、書類選考に通過した学生だけが面接に呼ばれるというケースが大多数のはず。そもそも面接に行けるということは、叱られるために行くのではなく、面接にお招きを受けたからなのです。あなたに逢いたいって、企業が思ってくれたから、あなたは一次面接に行けるということ。それって、笑えないあなたにとっては迷惑なことでしたか?面接に招かれないほうがよかったですか?そんなことありませんよね。だからこそ笑顔。「お招きいただきありがとうございます」って心を伝えるのに、こんなにぴったりの表情はないはずです。

なぜ丁寧なお辞儀をするのか

これも当たり前。前記したように、面接官に対する感謝の気持ち=敬意を表するためにです。それなのに、頭をぴょこんと軽く下げただけの挨拶をする学生や、どこを見ているか分からない目線や姿勢で挨拶をする学生もいらっしゃいます。はっきり申し上げておきますが、笑顔もお辞儀も一次面接では厳しくマナーチェックが入っていますよ。それが出来なければ、ヒューマンスキルはないと思われても仕方がありません。

特に、お辞儀は厳密に言えば、3パターン必要です。

  1. 会釈
  2. 敬礼
  3. 最敬礼

です。会釈とは、ドアをノックして入室(もしくは面接終了後、退室する際)した後、扉の近くで、「失礼いたします」という言葉とともに15度程度頭を下げます。敬礼とは、椅子の側まで行き、椅子に座る前に自分の方から大学名と名前を名乗り、そのタイミングで30度頭を下げます。最敬礼とは、面接官から、「以上で面接を終了いたします」と言われたあとに、さっと立ち上がり、45度深々と頭を下げます。この3パターンのお辞儀がきちんとできているかどうか、やはり一次面接でしっかりと見ている面接官も少なくありません。問題は、角度です。分度器が手元にある方は測ってみてください。15度なんてほんの少し、45度だってたいしたことないって思うかもしれません。そのせいか、厳密にやりすぎて、面接官から見たらお辞儀をしているのか否か、分かりにくい学生がいるのも事実です。なぜならば、学生は基本的に立ってお辞儀をするけれど、面接官は常に座っているという位置関係にあります。座ってみている面接官にとって、やはり深々と頭を下げてくれる学生には、大いに敬意を示してくれたように感じます。だから身長の高い学生は充分に気をつけてください。厳密に30度の角度では、殆どお辞儀をしていないように感じるでしょう。だからこそお辞儀はテクニックではなく、心で頭を下げれば自然と深くなると思いますよ。「今日はお招きいただきありがとうございます」って気持ちでいれば、自ずと頭は下がるはずです。

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