第2回 
“夏休みを有意義に過ごすために”考えること、やるべきこと(3/3)

【あと二つもある大事なこと】

まず、インターンシップやアルバイトへの参加者のみならず、就職活動を控えた全員にぜひトライしてほしいことがあります。トライ&マスターしてほしいこと。それは敬語の習得です。インターンシップへ参加をした学生が、なぜ職場の上司と積極的にコミュニケーションがとれなかったか。もしくは作業の進め方が分からなくなったとき、どうして進んで社員の方に質問が出来なかったかといえば、参加をした学生からの反省ですが、
「敬語がうまく出てこなかった・・・」
という失敗談が多く寄せられています。そしてこの敬語だけは、就職活動中、とりわけ面接では出来て当たり前のこと。敬語が苦手な学生は、どうしてもグループディスカッションはもちろん、個人・集団面接でも言葉少なめになってしまう傾向があります。これではもったいないですよね。
“自分のことは自分で伝える”のが就職活動ですから、伝えるときに敬語が出てこないというのは、それだけで大きな支障をきたしてしまいます。
だからこそこの夏休み、敬語の勉強を始めてください。どうやって勉強するか、お勧めは下記のとおりです:

  1. 謙譲語と尊敬語の作り方の原則を知る
  2. 上記の例外=言い換え言葉を暗記する
  3. あとは積極的に敬語で話す

この3つです。たとえば「食べる」という単語で考えてみましょう。

丁寧語 尊敬語 謙譲語
食べます 食べられます いただきます

 尊敬語は主語が自分以外、謙譲語は主語が自分になりますので、文をつくるとこうなるでしょう。

「社長は、天ぷら定食を食べられます」
「私は、天ぷら定食をいただきます」

 尊敬語に着目してくださいますか?「食べられる」は間違いではありませんが、ニュアンスとして、「社長は、天ぷら定食は嫌いではなく、食べることができる」という受身もしくは可能性のようにとることもあるはずです。ですから、そんな誤解がないように、言い換えることのできる便利な単語があるわけです。それを使うと

「社長は、天ぷら定食を召し上がります」

 いかがですか。とってもスマートで綺麗な日本語であることがわかるでしょう。敬語は本来、学校で学んできたはずです。それなのに今、あなたが苦手な理由はただ一つ。敬語を使わなくてもいい環境が原因だと考えます。私が学生の頃は、近所のおじさんたちにも、学校の先生たちにも敬語で話さないと怒らました。だから必然的に敬語が使えるようになったのだと思います。しかし今の学生は、小学生だって、平気で先生にタメ口を使っているようです。そしてそれを先生が叱らないからこそ、それでいいもんだと思ってしまっても無理もないことです。

 だからこそこの夏休み、ちょっと敬語力を見直してみてください。正しい敬語を知り、必要に応じて暗記をしたら、上記(3)が一番大切なこと。毎日5分でもいい、お友達との間でも敬語タイムを作って敬語を使う練習をしてください。中学校から学んできた英語だって、筆記試験はOKでも、会話が苦手という学生が多いのと同じ理由です。どんなに勉強をしても使う機会がなければ、使いものにはなりません。敬語を使う意識があれば、自ずとインターンシップ先でもアルバイト先でも、社会人に対し積極的にコミュニケーションをとろうという姿勢もでてくると思われます。一石二鳥かもしれませんね、きっと(笑)

 次に、資格をとることをお勧めします。資格は時に、書類選考時に有利になるからです。そのためにはあなたが何になりたいのかをそろそろ考えたほうがいいでしょう。その企業に入るために、書類選考で有利な資格は何かということをまず知るためにです。例えば、国際関係の仕事をしたければTOEICのスコアはないよりあったほうがいいし、SE(システムエンジニア)になりたければパソコンなどに関する資格もないよりはあったほうがいいでしょう。実はどんな仕事にも共通することで、就職活動に有利と言われている素晴らしい資格があります。それは「秘書検定資格」です。一般的に秘書検定といえば、男子学生にはほとんど関係ないし、秘書になりたい人だけにしか関係ないと思われがちです。しかしそれはほんの一部しか見ていない人の考え方かもしれませんよ。
秘書検定は人柄試験と言われています。面接も同じで、人柄試験。秘書検定に合格するためには、社会人としてのあり方、仕事の仕方、上司や同僚・お客様との接し方を徹底的に理解することが必要です。さらに極めつけは、敬語を100%理解することが一発合格の鍵となります。実際に企業は、社員に対し、自己啓発として秘書検定試験を社内で挑戦させているところもたくさんあります。全てが社員一人一人の自己研鑽のため、ひいてはそれが会社のイメージアップにつながるからです。だからこそ、就職活動中、秘書検定を受検する学生が多いというのも理解ができると思います。
  宣伝になりますが、私も毎年6月に秘書検定2級講座、9月末から準1級講座を大学生向けに開講しています。低学年も少なくありませんが、半分以上の学生が、就職活動の成功を見据えた3年生や短大1年生(時には院生もいらっしゃいます)で、男子学生も少なくありません。学内でもいくつかの大学で実施させていただいていますが、一般の学生で興味のある方は、よろしければ私のホームページをご覧くださいね。
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  夏休みといえば、昔から、一年で一番楽しい時でしょう。受験を控えた学生以外は、おそらく、遊ぶこと、のんびりすること、エンジョイすること、またはクラブ活動やサークル活動に打ち込むこと以外、今まで考えたこともなかったかもしれません。でも、就職活動を控えた皆さんにとって、2007年のこの夏休みだけは、楽しいだけの期間ではなく、やはり受験同様に、準備期間でもあるはずです。どうぞ真剣に考え、自分や社会とじっくり向き合う有意義な夏休みにしていだだきたいと心から願っています。

 9月、第三回目は、“効果的な自己PR”の土台つくりについてお話します。お楽しみに。

 猛暑の中、くれぐれもご自愛の上、健康的な夏休みをお過ごしくださいね。

 それではまた。

坪田まり子

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